同時履行の抗弁権とは、
例えば、Aさん売主、Bさん買主で土地の売買契約をしたとします。
この場合の多くが、Aさんの「土地を引渡す義務」と、Bさんの「お金を払う義務」は同時に行われます。
つまり、「お金を払うのと引き換えに土地を引き渡す」という構図です。
この場合、
売主が、「買主のほうから代金を持参するまでは目的物を引き渡しません!」と主張したり、
買主が、「売主が引渡しの準備が整うまで、お金をはらいません!」と主張したりすることが同時履行の抗弁権です。
同時に履行することを盾にして、抗弁(相手の主張に反対)することです。
同時履行の抗弁権を法律用語を用いて説明すると、
売買などの双務契約の当事者の一方が、相手方が債務の履行を提供するまでは、自己の債務の履行を拒むことができる権利のことをいいます。