自己占有と直接占有は言い方が違うだけで同じ意味と考えてください。
自己占有(直接占有)とは、実際にモノや不動産を占有している人を指します。
例えば、不動産の賃貸借を考えます。
所有者AがBと賃貸契約を結び、Bに不動産を貸して引き渡したとします。
この場合、賃借人Bがこの不動産を占有することになるので、Bが直接占有をしていることになります。
不動産質権の場合、質権者が自己占有(直接占有)をしている
建物の所有者Aと質権者Bがいたとします。
質権の場合、質権者に建物を引き渡すので、実際に建物を占有する人はBとなります。
この場合、質権者Bが実際に建物を占有しているので、Bが自己占有(直接占有)をしていると言えます。
誰が実際に占有しているのか、また誰を介して事実上占有しているかで、「自己占有・直接占有」と「代理占有・間接占有」を判断します。
>>代理占有・間接占有はこちら
それ以外にも、「自主占有と他主占有」もあるので、併せて勉強しましょう!
この自主占有と他主占有は「所有の意思を持っているかどうかで」判断します。