宅建の勉強をしていると「対抗できる」とか「対抗できない」という言葉がよく出てきます!
「対抗できる」とは、「勝てる」
「対抗できない」とは、「負ける」
という言葉に置き換えると分かりやすいです。
例えば、AがBにA所有の土地を冗談で売却したとします。そして、冗談で売却したことをBは知っていた(悪意)とします。
A―→B
土地
Aは冗談で売却しており、そのことをBは知っているので、AB間の契約は無効になります。
(詳細は、「心裡留保」)
つまり、上記土地はBに売却しても、売却したことは無効なので、A所有のままです。
しかし、Bがその土地を何も知らない第三者Cに売却してしまったらどうなるか?
A―→B―→C
土地
この場合、この土地はAの物になるのか?それともCの物になるのか?
言い換えれば、Aが勝つのか?Cが勝つのか?
これが「対抗」です。
もし、「Aが対抗できる」とか「Cは対抗できない」と書いてあれば、Aの物になるわけです。
一方、「Cが対抗できる」とか「Aは対抗できない」と書いてあれば、Cの物になるわけです。
本肢の場合、第三者Cは何も知らない(善意)ので、第三者Cが保護され、CはAに対抗できます。
■この事例で覚えるべきポイントは、
心裡留保において、第三者が現れた場合、第三者が善意であれば、第三者が対抗力を持ちます。(第三者が勝ちます。)
という点です。
この「対抗」については、宅建の試験でもよく出てくる単語です。
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